●医療療養病棟について

「医療療養病棟」は、急性期医療の治療を終えても、引き続き医療提供が必要となる患者様を対象とした病棟です。
このような慢性期の患者様に対し、厚生労働省の定めた規定に従い、疾患・処置による区分、および日常生活自立度視点から考えられたADL区分により、総合的に評価される包括評価をする事となっています。医療療養病棟は、主に医療区分2~3などの医療必要度の高い患者様が入院される病棟です。

高齢化社会の進展に伴い、長期にわたり医療的なケアを必要とする患者様のニーズはますます高まっています。私たちは、患者様一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかな医療とケアを提供し、安心して療養生活を送っていただくことを使命としています。
高齢の方の病気は長引くことが多く、長期的な医療とともに、身体機能の低下を予防するための手厚い看護・介護が大切です。

当院では、長期療養を必要とされる患者様に対し、安心して療養生活を送っていただける環境を整えております。

生活支援とケア
食事、入浴、排泄などの日常生活の支援を行い、患者様の尊厳と快適さを重視したケアを実施しています。

長期療養のための医療提供
慢性疾患や重篤な疾患を抱える患者様に対し、医師や看護師、介護士・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師・リハビリスタッフ等が連携し、継続的な医療とケアを行います。

緊急時の医療・看護サービス
病状が急変した時にも迅速に対応できる体制を整えています。

リハビリテーションの充実
患者様の自立支援や生活の質の向上を目的としたリハビリプログラムを提供し、日常生活の維持・改善をサポートします。

        


介護医療院について

介護医療院とは、2018年4月の第7期介護保険事業計画に則り、新たに法定化された施設です。2017年度末で廃止となった「介護療養型医療施設」に代わり、長期的な医療と介護の両方を必要とする高齢者を対象に、「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の医療機能と、「生活施設」としての機能を提供できる施設です。

そもそも、介護を必要とする高齢者のための施設には、以下の3種類があります。

  • 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム 通称:特養):要介護者のための生活施設
  • 介護老人保健施設(老健):要介護者にリハビリ等を提供し、在宅復帰を目指す施設
  • 介護療養型病床:病院・診療所の病床のうち、長期療養を必要とする要介護者に対し、医学的管理のもと行われる介護、必要な医療等を提供する施設

このうちの「介護療養病床」が廃止され、「介護医療院」へ転換されることになりました。介護医療院は今後ますます増加が見込まれる慢性期の医療・介護ニーズへ対応するために、要介護者に対する長期療養のための医療と日常生活上の介護を、一体的に提供することを目的として創設されました。

当院では、医療と介護の連携を重視し、長期療養を必要とされる方々に対して、介護医療院を設置しています。介護医療院は、医療と介護の両面から利用者様の生活を支えるための施設であり、在宅復帰や在宅生活の継続を目指す方々にとって、安心して療養できる環境を提供しています。

介護医療院は介護老人福祉施設や介護老人保健施設などの介護保険の施設とくらべて、より多くの医師と看護師、介護師がいます。
それ以外にも、理学療法士などのリハビリの専門家、薬剤師、管理栄養士、放射線技師、臨床検査技師、介護支援専門員(ケアマネージャー)、医療ソーシャルワーカー(MSW)と、医療と介護を支えるのに必要なスタッフがそろっています。
機能訓練室、特殊浴槽を備えた浴室、食堂、談話室など長期療養に必要な設備も整っています。

高齢化社会の進展に伴い、医療と介護の連携はますます重要となっており、当院は地域の皆さまのニーズに応えるべく、質の高いケアを追求しています。

医療・介護サービス
急変時や日常のケアに迅速に対応できる体制を整えており、安心して療養生活を送っていただけるよう努めています。 

医療と介護の総合的ケア
当院の介護医療院では、各スタッフが連携し、利用者様の健康状態に応じた医療と介護を一体的に提供します。慢性疾患や長期療養が必要な方々に対し、継続的な医療管理と日常生活の支援を行います。

在宅復帰と在宅生活の支援
長期療養を必要とする利用者様が、できるだけ自宅や地域で暮らし続けられるよう、リハビリテーションや生活支援を充実させています。利用者様の尊厳を尊重し、自立支援を促進します。

           

⚫︎人員配置

医療療養病棟(92床)では、患者様4人に対して看護師1人以上、介護士1人以上の人員を配置しております。

介護医療院(東館47床・西館40床)では、利用者様6人に対して看護師1人以上、利用者様5人に対して介護士1人以上の人員を配置しております。