上町病院は身体拘束ゼロに向けて取り組んでおります。

 

●療養病床について
 「療養病床」とは、主に慢性期の疾患で、長期にわたり療養を必要とする方々に、医療と介護を提供する病院のことです。
 高齢者の病気は長引くことが多く、長期的な医療とともに、身体機能の低下を予防するための手厚い看護・介護が大切です。

 

●介護医療院について
 介護医療院は介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設(老健)などの介護保険の施設とくらべて、より多くの医師と看護師、介護師がいます。
 それ以外にも、理学療法士などのリハビリの専門家、薬剤師、管理栄養士、放射線技師、臨床検査技師、介護支援専門員(ケアマネージャー)、医療ソーシャルワーカー(MSW)と、医療と介護を支えるのに必要なスタッフが十分そろっています。
 機能訓練室、特殊浴槽を備えた浴室、食堂、談話室など長期療養に必要な設備も整っています。

 

医療型療養病床(92床)では、患者様4人に対して看護師1人以上、介護士1人以上の人員を配置しております。

介護医療院(東館47床・西館40床)では、利用者様6人に対して看護師1人以上、利用者様5人に対して介護士1人以上の人員を配置しております。

 

●療養病床には10の役割、10の安心があります

  • 病気の原因と状態にあわせた最適の看護・介護ができます。
  • 病院なのでより良い健康管理を行い、余病の併発を予防します。
  • 万一の急病にもすばやく適切に治療ができます。
  • 状態に応じたリハビリで、身体機能や日常生活動作を改善します。
  • 専門的な治療と対応が求められる認知症の患者様も看護・介護ができます。
  • 十分な人員配置により、じっくりと、自宅と社会復帰へ向けた自立の支援をいたします。
  • 老人保健施設や特養からも急患を受け入れ、治療をいたします。
  • 転院の心配はいりません。身体の状態が良くなるまで長い期間一貫した療養ができます。
  • ご自宅に戻られた後も、あるいは元々ご自宅などで介護をうけている方にも、自宅介護を支援し、急変の時もすぐ入院など手配いたします。
  • 完全なケアと安らぎをご希望であれば、末期をみとるまでお世話いたします。

    以上のように、介護と医療の両面で十分な職員がそろっていますから、介護保険の各サービスを医療面で下支えする存在が介護型療養病床なのです。

 

●ケアプランとは

患者様のQOL(生活の質)の向上のために、一人の対象者に対して、一つの実行可能な介護計画をその対象者にかかわる全ての人々で協議し、決定した内容を文章化したものであり、個別のニーズにあったケアをする上での介護計画のことです。
当然、上町病院ではケアプランに基づいた看護・介護を行っています。