●医療療養病棟について
「医療療養病棟」とは、主に慢性期の疾患や重篤な状態により、長期にわたり療養を必要とする方々に、医師の管理のもとで継続的な医療と看護・介護を提供するための病棟のことです。

高齢化社会の進展に伴い、長期にわたり医療的なケアを必要とする患者様のニーズはますます高まっています。私たちは、患者様一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかな医療とケアを提供し、安心して療養生活を送っていただくことを使命としています。
高齢の方の病気は長引くことが多く、長期的な医療とともに、身体機能の低下を予防するための手厚い看護・介護が大切です。

当院では、長期療養を必要とされる患者様に対し、安心して療養生活を送っていただける環境を整えております。

生活支援とケア
食事、入浴、排泄などの日常生活の支援を行い、患者様の尊厳と快適さを重視したケアを実施しています。

長期療養のための医療提供
慢性疾患や重篤な疾患を抱える患者様に対し、医師や看護師、介護士・薬剤師・管理栄養士・臨床検査技師・リハビリスタッフ等が連携し、継続的な医療とケアを行います。

緊急時の医療・看護サービス
病状が急変した時にも迅速に対応できる体制を整えています。

リハビリテーションの充実
患者様の自立支援や生活の質の向上を目的としたリハビリプログラムを提供し、日常生活の維持・改善をサポートします。

        

●療養病棟には10の役割、10の安心があります

・病気の原因と状態にあわせた最適の看護・介護ができます。

・病院なのでより良い健康管理を行い、余病の併発を予防します。

・万一の急変にもすばやく適切に治療ができます。

・状態に応じたリハビリテーションで、身体機能や日常生活動作を改善します。

・専門的な治療と対応が求められる認知症の患者様も看護・介護ができます。

・十分な人員配置により、じっくりと、自宅と社会復帰へ向けた自立の支援をいたします。

・老人保健施設や特養からも急患を受け入れ、治療をいたします。

・転院の心配はいりません。身体の状態が良くなるまで長い期間一貫した療養ができます。

・ご自宅に戻られた後も、あるいは元々ご自宅などで介護をうけている方にも、自宅介護を支援し、急変の時もすぐ入院など手配いたします。

・完全なケアと安らぎをご希望であれば、末期をみとるまでお世話いたします。 

           

●介護医療院について
当院では、医療と介護の連携を重視し、長期療養を必要とされる方々に対して、介護医療院を設置しています。介護医療院は、医療と介護の両面から利用者様の生活を支えるための施設であり、在宅復帰や在宅生活の継続を目指す方々にとって、安心して療養できる環境を提供しています。

介護医療院は介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設(老健)などの介護保険の施設とくらべて、より多くの医師と看護師、介護師がいます。
それ以外にも、理学療法士などのリハビリの専門家、薬剤師、管理栄養士、放射線技師、臨床検査技師、介護支援専門員(ケアマネージャー)、医療ソーシャルワーカー(MSW)と、医療と介護を支えるのに必要なスタッフがそろっています。
機能訓練室、特殊浴槽を備えた浴室、食堂、談話室など長期療養に必要な設備も整っています。

高齢化社会の進展に伴い、医療と介護の連携はますます重要となっており、当院は地域の皆さまのニーズに応えるべく、質の高いケアを追求しています。

医療・介護サービス
急変時や日常のケアに迅速に対応できる体制を整えており、安心して療養生活を送っていただけるよう努めています。 

医療と介護の総合的ケア
当院の介護医療院では、各スタッフが連携し、利用者様の健康状態に応じた医療と介護を一体的に提供します。慢性疾患や長期療養が必要な方々に対し、継続的な医療管理と日常生活の支援を行います。

在宅復帰と在宅生活の支援
長期療養を必要とする利用者様が、できるだけ自宅や地域で暮らし続けられるよう、リハビリテーションや生活支援を充実させています。利用者様の尊厳を尊重し、自立支援を促進します。

      

●ケアプランとは

患者様のQOL(生活の質)の向上のために、一人の対象者に対して、一つの実行可能な介護計画をその対象者にかかわる全ての人々で協議し、決定した内容を文章化したものであり、個別のニーズにあったケアをする上での介護計画のことです。
当然、上町病院ではケアプランに基づいた看護・介護を行っています。

           

⚫︎人員配置

医療療養病棟(92床)では、患者様4人に対して看護師1人以上、介護士1人以上の人員を配置しております。

介護医療院(東館47床・西館40床)では、利用者様6人に対して看護師1人以上、利用者様5人に対して介護士1人以上の人員を配置しております。